魚の焦げの害をなくしてくれる「大根おろし」

だいこんはアブラナ科の野菜で、辛み成分であるイオウ化合物やイソチオシアネート、メチルメルカブタンを豊富に含んでいます。
これらは切ったり、すりおろすことで酵素が働いて作られます。高い抗酸化カによって細胞のがん化やがんの発生を防ぐので、おろした場合は汁ごと食べるのがおすすめ。

消化酵素であるジアスターゼは、胃壁を守り、消化を助ける役割をもっています。このほか、だいこんおろしには、焼き魚などの焦げた部分に生じる発がん物質の作用を抑えるオキシターゼ酵素やビタミンCも含まれています。

発がんそのものの予防のほかに、体内での発がん物質の作用を抑えるという、ふたっの効果が期待できる食品です。菓の部分には、βカロテンやカルシウムがたっぷり含まれているので、妙めるなどしてぜひ活用しましょう。

ちなみに唐揚げやフライなどに添えられているレモンも同様の効果があります。

1日に1種類は食べたい大豆製品「大豆」

大豆は、植物性たんばく質が豊富。大豆特有の大豆サポニンは血中コレステロール値や中性脂肪値を下げるだけでなく、「抗変異原性」という細胞の突然変異を抑制する働きがあることがつきとめられ、発がんを抑える働きが期待されています。

また、大豆に含まれるポリフェノールの一種、イソフラボンは、骨粗鬆症の予防や更年期障害の予防、改善に効果があるとして注目されています。

また、女性ホルモンとよく似た作用を示すことから、一部のがんへの抑制効果があると考えられています。大豆には、豆腐や納豆、ゆば、豆乳など加工品が多くあります。

それぞれの健康効果はさまざまで、大豆そのものを食べた場合とは異なりますが、大豆サポニンは大豆加工品に多く含まれているので、毎日1種類は食べることがおすすめです。

大豆の様々な効能、効果はこちら。

熱にも壊れないビタミンCが豊富に含まれる「じゃがいも」

じゃがいもには抗酸化力の高いビタミンCと、食物繊維がたっぷり含まれています。とくに、いも類のビタミンCは加熱しても壊れにくく、効率よく食べることができるという特徴があり、細胞同士をくっつける働きをもつコラーゲンの合成を助け、血管や皮膚、骨を強くしてくれます。

抗ウイルス作用のほか、細胞にコラーゲンの綱をはりめぐらせて、がん化を防ぎます。ケルセチンによるがん抑制効果、アルカロイドによるがんの増殖抑制効果も得られます。
また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、発がん物質の生成に問わる悪玉菌ができるのを抑えます。さらに、余分なナトリウムを排出して血管を守って、血圧の上昇を抑えるカリウムも豊富です。芽の部分には毒性があるので、調理の際は、しっかりとえぐり取るようにしましょう。