がん細胞の増殖を抑制する「カリフラワー」

カリフラワーはブロッコリーから品種改良されたもので、アブラナ科のキャベツの仲間です。これらの野菜に共通して含まれる抗がん作用が期待できるイソテオシアネート、ポリフェノール類が豊富で、ビタミンC 、食物繊維を多く含んでいます。
イソチオシアネートはわさびやだいこんの辛み成分でもありますが、がん細胞を無毒化する強力な作用をもっています。カリフラワーは糖質も含むため、ほんのりとした甘味も特徴です。
また、イオウ化合物を含み、がん細胞の増殖を抑える働きがあるとされています。茎にも含まれているので捨てずに食べましょう。
カリフラワーに含まれるビタミンC は加熱しても壊れにくく、がん化を促すさまざまな物質から細胞を守る働きも期待できます。

発がん物質を解毒する「ブロッコリー」

ブロッコリーの先祖はキャベツで、アブラナ科の野菜です。キャベツ同様にイソチオシアネート、ステロール、インドールなど高いがん予防効果が期待される成分が豊富に含まれています。
また、スルフォラファンには、発がん物質を無毒化したり、それらを体外に排泄させる作用をもつ酵素を活性化する、といったがん抑制作用が発見されています。
この成分は茎にも多いので捨てずに食べましょう。ブロッコリーは、100g当たりのビタミンCが120mgと豊富で、レモン果汁8個分にも相当します。
また、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴もあります。ポリフェノールの一種であるケルセチン、βカロテン、ビタミンEといった抗酸化物質も多く、発がんを促す活性酸素の働きを抑えてくれる成分がたっぷり含まれています。

ブロッコリーにはコレステロールを下げる作用もあるので積極的にとりたい食品です。

コレステロールを下げる食品(ブロッコリー)

発がん物質を追い出し免疫力を高める「ピーマン」

各色のピーマンには色素成分であるβ -カロテンをはじめとするカロテン類が豊富です。これらは抽との相性がよく、妙め物などにすると吸収がよくなります。

とうがらしの伸問であるピーマンは、辛み成分であるカブサイシンが多く、発がんのリスクを高めてしまう活性酸素の働きを抑える抗酸化作用が強力です。苦み成分であるテルペン類は発がん物質を無害化する働きをもち、このふたつに高いがん予防効果が期待されています。
また、クロロフィルも含まれ、微生物を用いた実験で遺伝子が傷つくのを防ぐ効果や発がん物質を吸着して排出する働きが確認されています。ビタミンC も多く、体の免疫力そのものを高める効果ももっています。どちらも熟に弱いので、生食や妙め物など加熱時問が短いメニューがおすすめです。