有効な制吐剤のひとつ。世界では最も多い
- 製造・販売元
- 三共株式会社
- 対象患者
- シスプラチンなどの抗悪性腫瘍剤投与に伴う消化器症状
- 用法
- 静脈内にゆっくり投与する。錠剤またはシロップを服用する。
- 有効率
- 80~90%
- 副作用
-
- 発熱
- 頭痛
- 頭重感
- AST(GOT)、ALT(GPT)上昇
- 便秘
- コスト
- 7,600円
- 禁忌
- ゾフランの成分に対して過敏症の既往歴がある
ゾフランの紹介
ゾフランは、世界では最も使われている制吐剤の1つです。しかし、日本では1回の投与量が4mgまでと決まっていて、注射薬にもその制限があります。そのためもあって、日本では現在、2番目によく使われる薬になっています。
プラトシンなどのような非常に強い抗がん剤を点滴する前に、30分ほど、50ccの生理食塩水に入れて点滴をする、もしくは静脈内にゆっくり注射をすることによって効果を発揮します。ほかのセロトニン括抗薬と同じように、非常に強力で安全に使われる薬の一つです。帰宅してからの吐き気を止めるために、カイトリルやセロトーンと同じように、ゾフランにも錠剤があります。
帰宅後に、吐き気がくる前に予防的にのでもらいます。一般には1日3回で6回分、2日分の処方になります。
投与中の日常生活
支持療法の1つですので、とくに日常生活などに気をつけることはありせん。しかし逆にいうと、ゾフランを使っている問は強力な化学療法が行われていますので、過度な運動や施行などをひかえたほうが良いと思います。
仕事なども、同じように少しセーブして働いたほうが良いでしょう。食事については、抗ガン剤によって白血球減少が出るかどうかが問題ですが、ゾフランではとくに制限する必要はありません。