再発例に有効な経口抗ガン剤
- 製造・販売元
- 日本化学株式会社
- 対象患者
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- 小細胞肺ガン
- 悪性リンパ腫
- 子宮頸ガン
- 用法
- カプセルを服用
- 有効率
- 25.0%(小細胞肺ガン)、5日間投与で44.3%、21日間投与で53%(悪性リンパ腫)、23.5%(子宮頸ガン)
- 副作用
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- 白血球減少
- 貧血
- 悪心
- 吐き気
- 嘔吐
- 倦怠感
- 口内炎
- ヘモグロビン減少
- 血小板減少
- 脱毛
- 食欲不振 など
- 16,614円
- テキスト
- 禁忌
- 重篤な骨髄抑制がある。ラステットに対する重篤な過敏症の既往歴がある。妊婦または妊娠している可能性がある。
ラステットの紹介
ラステットは、リンパ腫や白血病の再発例に有効な経口の抗ガン剤のひとつで使用頻度の高い経口抗ガン剤。
よいQOLをめざした外来治療で使われる
一般には高齢者で強い治療ができない方、あるいはこれまでに強い治療が行われて再発した場合の外来での治療薬として処方されることが多い薬です。
よいQOLを目標とした外来の治療でよく使われます。悪性リンパ腫、子宮ガン、肺ガンの再発例などで使われます。1週間や2週間、もしくは4週間つづけて投与することがあります。
ただし、急に白血球が減少する場合がまれにありますので、定期的に白血球減少がないかどうかを血液検査でチェックする必要があります。
1種類の薬としては、1回の投与で比較的有効性が高いことが長所です。一方で、ラステット以外の別の薬と併用すると、下痢が強く出ることがあります。ほかの薬と併用されることはあまりなく、単独で使うことが多い薬です。
ウィルス感染症にかかっていたり、ほかの抗がん剤を服用している場合にラステットを投与されますと、強い骨髄抑制が出ることがありますので、必ずほかの薬を飲んでいるかどうかを聞いてから使うことが必要です。
まれな副作用として、食欲不振と下痢が投与の最初のころにある場合があります。最近注目されている肺腺ガンの薬で、イレッサがあります。イレッサが保険で承認されたのち、そのような薬だけでは十分な治療効果が出ない場合に、ラステットなどの経口の抗ガン剤との併用が考えられています。
今後は、そのような臨床試験が行われることになると思います。
投与中の日常生活
入浴ではとくに気をつけることはありません。ラステットは副作用として口内炎がおきることがあります。口内炎がおきたときは、レモンなどビタミンCを含むものや、酸味の強いものを食べると痛くなりますので気をつけましょう。
運動ではとくに気をつけることはありませんが、まれに副作用で貧血がおきることがあります。車の運転や飲酒、喫煙ではとくに気をつけることはありません。