画期的な効果をあげている
- 輸入・発売元
- 全薬工業株式会社
- 対象患者
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- CD20陽性の、低悪性度またはろ胞性B細胞性ホジキンリンパ腫
- マントル細胞リンパ種
- 用法
- 静脈内に点滴注射する。1回の点滴に要する時間は4~6時間
- 有効率
- 60.7%(低要性またはろ胞性リンパ腫)、46.1%(マントル細胞リンパ種)
- 副作用
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- 発熱
- 悪寒
- 掻痒
- 血圧上昇
- 噸脈
- 頭痛
- 発疹
- 白血球減少
- 好中球減少
- AST(GOT)上昇
- コスト
- 週1回の投与に25~40万円 現在4回まで投与可能
- 禁忌
- リッキサンの成分またはマウスたんぱく質由来製品に関する重篤な過敏症または、アナフィラキシー反応の既往歴のある患者
リッキサンの紹介
リッキサンは、コストが非常に高いのですが、期待される効果が非常に高いことが特徴です。しかし、検査したうえで「CD20」という標識がついたがんであることが証明されないと、リッキサンを使えません。
日本では現在、低悪性度のリンパ腫、胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫にしか保険が適用されていません。2002年に、びまん性大細胞性リンパ腫に対して申請されました。現在は、中ないし高悪性度のリンパ腫に対しても保険が適用されています。
欧米ではすでに8コース使われています。日本では4コースしか認められていません。
1回目の投与時には入院が必要
リッキサンを投与すると、全員に発熱や悪寒、関節痛などの副作用がみられます。そのため、リッキサンを投与する30分前に解熱鎮痛剤と抗ヒスタミン剤を飲み、効きはじめてからリツキサンの点滴を開始します。
とくにはじめての投与時に副作用が強く、1~2日ほど短期入院することが多くなります。ほとんどの場合、1時間から数時間以内に副作用が出ます。
1回目に副作用が出たからといって、2回目以降の投与ができないわけではありません。2回目以降は非常に副作用が弱くなります。脱毛や下痢をおこすことはなく、心臓への負担もない抗ガン剤です。発熱などのほかに、血圧低下、血圧上昇、かゆみなどが副作用として知られていますが、これらの多くは予防できます。
リッキサンはB細胞性の免疫をおさえるため、投与中にウィルス感染にかかりやすくなる可能性があります。体を清潔にして、必ず医師に定期的にかかる必要があります。リッキサンは単剤で50~60% に有効です。4回投与すると、3ヶ月くらい血液の中にリッキサンが存在します。その間はずっと有効性が高いようです。
最近ではこの薬が効かないリンパ腫もまれに報告されています。最近では、エンドキサンやアドリアシンを中心にした悪性リンパ腫の標準療法といっしょにリッキサンを使うと、非常によい成績をあげられることが、欧米、とくにフランスのグループを中心に報告されています。この治療法が1~2年の問に標準化治療とされていくでしょう。
投与中の日常生活
入浴に関する制限はありませんが、リッキサンだけで白血球減少や好中球減少がみられた場合には、入浴をひかえたほうがよい場合があります。ただしその場合でも、ウィルス感染にかかりやすくなるため、シャワーなどで体を清潔にしたほうがよいでしょう。
食事や日光、運動、草の運転に関する制限はありません。重度の肺障害がでることがあるので、喫煙はひかえましょう。また、心障害がでることもあるので、過度の運動もひかえたほうがよいでしょゝつ