フェアストン(一般名:クエン酸トレミフェン)

閉経後の乳ガンのホルモン剤

製造・販売元
日本化薬株式会社
対象患者
  • 閉経後乳ガン
  • 錠剤を服用
用法
テキスト
有効率
28.6%(40mg)、12.3%(120mg)
副作用
    • ALT(GPT)上昇
    • テキスト
    • AST(GOT)上昇
    • トリグリセライド上昇
    • LDH上昇
    • コレステロール上昇
    • γ-GTP上昇
    • 白血球減少

など

コスト
573,7円
禁忌
妊婦または妊娠している可能性がある

フェアストンの紹介

フェアストンは、閉経後の乳ガンのに対して用いられるホルモン療法のひとつ。

再発予防のために長期間服用する

フェアストンだけで抗ガン作用があるわけではなく、閉経後乳ガンの患者さんが、手術のあとで再発を予防するために長い問服用する薬です。ほかの抗ガン剤をいっしょに服用する場合もあります。

フェアストンは非常に弱い薬ですので、とくに副作用がないことがフェアストンの長所です。一方で、そのような弱い薬ですので、2年から5年といった長期問にわたって服用しなければ、服用しない方に対して有意差が出ることはありません。
これはノルバデックスなど、ほかのホルモン剤と同様です。フェアストンのような薬は、ホルモン療法剤としていくつか必要ですので、この薬は今後も使われていくことになると思います。

投与中の日常生活

入浴についてはとくに気をつけることはありません。フェアストンを投与されていますと、食欲が出たり、食べ物の吸収が良くなったりします。そのため中性脂肪やコレステロールが上昇することがあります。また同じことが原因で、γ-GTPが上昇して脂肪肝になったり、AST(GOT) やALT(GPT)が上昇することもありますので食事摂取量に注意しましょう。
運動はむしろしてもらったほうが、脂肪肝を防ぐために予防的な意味があります。
車の運転は問題ありません。飲酒については少しひかえないと、脂肪肝が強く出ることがあります。