造血幹細胞移植等の前処置薬として活躍
- 製造・販売元
- グラクソ・スミスクライン株式会社
- 対象患者
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- 白血病
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄種
- 小児固形腫瘍における造血幹細胞移植等の前処置
- 用法
- 静脈内にゆっくり時間をかけて点滴注射する。経口薬もあり
- 有効率
- 成人(46.2%)、小児(60%)
- 副作用
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- 下痢
- 口内炎
- 粘膜炎
- 悪心
- 嘔吐
- AST(GOT)、ALT(GPT)上昇
- 肝機能障害
- コスト
- 10487円
- 禁忌
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- 重症感染症を合併している患者
- アルケランの成分に対して過敏症の既往歴のある患者
アルケランの紹介
アルケランは白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの病気、あるいは小児の固形腫瘍で移植の前に前処置として用いられます。
小児の細胞移植の成績がよくなった
経口薬では5日間しか投与しません。静脈内に点滴で投与する場合には、移植の前にしか用いないことが多いです。経口薬は以前から存在していましたが、静脈注射の薬は2001年に認められました。
副作用は、大量に投与されたときの下痢や口内炎、消化器症状が主で、吐き気や嘔吐が出ることがあります。まれに肝障害がおきることがあります。
重症の感染症を合併していたり、アルケランに対して過敏症がある場合には投与することができません。この薬が利用されるようになって、小児の細胞移植の成績がきわめて良くなりました。最近では、アルケランがないと小児の細胞移植ができないほど有名な薬になりました。
投与中の日常生活
アルケランが造血幹細胞移植のときの前処置として使われる場合には、アルケランを使う前に消毒薬を入れて入浴し、無菌室に入ります。無菌室に入ったあとは、シャワーだけになります。
食事も無菌食、もしくはそれに準じた食事になります。アルケランと日光との関係についてのデータはありません。しかし、ほかの薬を併用していることが多く、併用ししている薬によっては紫外線による皮膚障害が出ることがあるので、その場合は日光にあたることはできません。
無菌室に入ることが多いので、車の運転、飲酒や喫煙はできなくなります。