最初の3週間がとても重要

ガンを防ぐ、ガンを再発させないための生活習慣を続けるための仕組みと工夫が必要

がんや生活習慣病を遠ざける生活習慣として有名なものに「ブレスローの7 つの健康習慣」があります。1972年に米国カリフォルニア大学のブレスロー教授が、地域住民7000人の生活習慣と疾病の有無といった身体的健康度を調べたところ、両者には大きな関連があることが判明しました。

7つの習慣で実行している数が多い人はど、病気などになりにくく長寿であり、反対に数が少ない人ほど、若い時期から健康度も下がることを報告しでいます。

  1. 適正な睡眠時間(6~8時間)をとる
  2. タバコは吸わない
  3. 適正体重の維持
  4. 過度の飲酒をしない
  5. 定期的に運動をする
  6. 朝食を摂る
  7. 間食をしない

これは、今から40年以上も前に発表されたものですが、現在、各国で推奨されている「がんを防ぐ生活習慣」にもかなり共通点があることがわかります。

この7 つの健康習慣は、聞くと当たり前のことでもあり、なにも目新しいことなどではありませんが、実際にすべて実践できている人も少ないはずです。「わかっているけれどなかなか実行できない」という人が多いのではないでしょうか。

たとえば体重コントロールや運動の習慣で、「意を決して運動や食事制限を始めてみたけれど、長続きしなかった」という経験がある人もいるでしょう。確かに、今まで慣れ親しんできた習慣を変えるには、それなりのエネルギーがいるものですが、まずは考え方を変え、行動を変えてみることから始めてください。行動を変えると習慣が変わり、習慣が変わると今後の人生が大きくよい方向に動き出す可能性が高くなってくるでしょう。

一般に、ひとつの行動が新しい習慣として定着するまでには、最低3週間かかるといわれます。多くの人は3週間続ける前に挫折してやめてしまったり、別の方法に関心が移ってしまったりするため、「続かない」となるのです。

ダイエットでもなんでもそうですが、結果はそれはどすぐには表れないものです。まずは、3週間続ける覚悟でトライしてみてください。
新しい習慣を身につけるためには「続けるための工夫」も大事です。以前に、自分が食べたものを記録するレコーディングダイエットが話題になったことがありましたが、よい習慣を継続するためにはレコーディング=記録をつけるのもよい方法です。

カレンダーや手帳に、運動をした日に印をつけたり、走った距離などを書いておくのです。この「目に見える達成感」が、「明日も続けよう」「せっかく続けたからやめるのはもったいない」というモチベーションになり、続けるコツといえます。最近はスマートフォンのアプリでも、運動や体重をはじめとした健康の自分履歴を記録できるものが増えていますから、そうしたサービスを活用するのも一案です。また生活習慣の見直しは、我慢や「やらなければ」という義務感だけでは長続きしません。

家族や友達に宣言することにより、やめるにやめられない状況を自らつくり出したり、友達と、緒に始めても楽しいかもしれません。格好よくなった自分を想像したり、着たい服などを雑誌で探したりなど、自分なりの目標や楽しみをもつことも、続けるための大切なモチベーションとなります。

苦しい減食や運動は現代人の体質に合わない: ダイエットを始める前の準備
http://diet-p.sblo.jp/article/180039716.html

フコイダンで胃の健康を保つ

ストレスや食生活などの原因により、胃が重く感じたり、いつもシクシクとした痛みがあったり、現代は、胃に不快感を覚える人が増えているといわれています。そして、その結果、やはり胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった胃の疾患になる人も増えます。

フコイダンはこうした胃の症状にも効力を発揮することがわかっています。胃の粘膜に吸着して胃を保護する働きがあります。さらに、胃の粘膜を刺激して、炎症部分に働きかけ修復する効果があるのです。

胃炎や胃潰瘍の原因だとされているのは、ストレスや乱れた食生活以外にもあります。それは、人体に有害なピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)と呼ばれるものです。この名前を聞いたことがある人はたくさんいるでしょう。

ピロリ菌は、ふだん、胃の粘膜に住み着いていて、粘液の下に潜り込んでいます。人の胃の中は、PH(ペーハー)1~2でとても強い酸性なので、普通の菌は生きていくことができません。ところが、このピロリ菌は、胃酸を中和する酵素の『ウレアーゼ』を発生させることができ、生き残れるのです。

ピロリ菌に感染すると、急性または慢性の胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などさまざまな胃腸障害を引き起こします。これらの障害を起こすとされる原因にはいろいろな説があって、はっきりとはわかりませんが、ピロリ菌が胃に何らかの影響を与え、胃を守る粘膜の機能を低下させ血流を悪くし、防御機能を弱めることによって、胃は胃酸などによるダメージを受けやすくなるのです。

フコイダンは、ピロリ菌を除去し、それとともに胃の壁に付着するのを防ぎます。また、潰瘍になってしまったとしても、フコイダンの摂取によって治りが早くなることもわかっています。そして、研究によると、胃の中のピロリ菌を駆除することで、胃がんの70~80パーセントくらいは予防することができる可能性もあるそうです。

ピロリ菌の感染率を世界的にみると先進国より発展途上国のほうが高いそうですが、日本人はなぜか感染率が高く胃がんでの死亡率も高くなっています。これはまさしくピロリ菌の影響だと考えられているので、フコイダンによるピロリ菌の除去で、これらの確率を低下させることが望まれます。

 

フコイダンで花粉症を改善

春先になると毎年のように、花粉症のつらい症状に悩む人が多いと思います。花粉症にかかる人は年々増加し、日本人の20~30パーセントもの人が花粉症であるといわれています。

花粉症は、スギやヒノキなどの樹木の花粉によってさまざまな症状を引き起こす、アレルギー疾患のひとつです。花粉症の症状といえば、鼻がむずむずしたり、くしゃみが止まらなくなったり、目の充血やかゆみなど、その症状は、とてもつらいものなのです。

このような花粉症などのアレルギーというのは、私たちの体内に侵入してきた異物に対し、からだの免疫機能が過剰に反応してしまうことによって生じます。

花粉症の場合、花粉が体内に入ると免疫細胞は花粉を排除しようとして抗体をつくります。それは『IgE抗体』といわれる物質です。このIgE抗体は、私たちの鼻や目にある肥満細胞を覆うように結合するのですが、再び花粉が体内に侵入してくると花粉と結合して、肥満細胞はヒスタミンを放出します。

ヒスタミンというのは、体内に入ってきた毒素によって活性化され、かゆみや痛み、腫れ、アレルギー症状を起こす原因となる物質です。ヒスタミンが作用し、体内に入り込んだ花粉を体外へ出そうとして、くしゃみや鼻水、涙といったいろいろな症状が発生します。

従来、花粉症の症状を抑えるために行われているのは、ヒスタミンの作用を抑制する予防法で、これが第一の治療法だとされていますが、実は症状を一時的に抑えるだけの対処法なのです。

フコイダンは、アレルギー症状のもととなるIgE抗体の発生を抑え、花粉症の症状を改善することがわかっています。IgE抗体自体の発生を防ぐ、ということは、原因となるヒスタミンも発生しないということで従来の予防法とは全く違います。そもそも免疫機能のバランスが崩れることで花粉症にかかりますが、フコイダンには免疫のバランスを調整する働きがあります。

また、フコイダンがアレルギーに関連のあるヒアルロニターゼという酵素を抑制することもわかっています。このようにして、フコイダンは、花粉症をはじめ、さまざまなアレルギー症状を撃退してくれるのです。

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フコイダンの効能はガンの抑制だけじゃない

フコイダンは、ガン細胞に対して

アポトーシス
免疫力の増強
血管新生の抑制

これら3つの点でとても大きな力を発揮し、ガン細胞を消滅へと誘導してくれることが、これまでにわかりました。

しかし、フコイダンは、このガン細胞を抑制することだけでなく、それ以外にもさまざまな効能をもっているのです。ガン患者だけでなく、たくさんの人たちにフコイダンの摂取を推奨する医師もいるそうですが、それは、フコイダンが、多くの人が悩んでいる生活習慣病やアレルギー疾患などのいくつかの症状に対し有効だからです。

フコイダンには主に、次のような薬理作用があることが明らかになっているのです。

免疫賦活作用・・・自然免疫を活性化して抵抗力を増強します。免疫力がアップして、ガン以外の病気にもかかりにくくなります。
抗ウイルス・抗菌作用・・・風邪をはじめとするウイルスや病原菌に対しての抵抗力が上がります。
抗アレルギー作用・・・アレルギー物質に対して抵抗力が強くなります。
抗酸化作用・・・体内で発生する活性酸素を抑制します。
抗ピロリ菌・抗潰瘍作用・・・ピロリ菌や潰瘍が発生するのを防いで胃を健康にします。
血液凝固阻止作用・・・血液を固まりにくくして血栓の防止に役立ちます。
整腸作用・・・おなかの調子を整えて便秘を改善・解消します。
血糖上昇抑制作用・・・血糖値が上昇するのを防ぎ糖尿病を予防します。
肝機能向上作用・・・肝臓の機能を正常にし向上させます。
肌の保湿作用・・・優れた保湿作用があり、美しい肌を保ちます。

これらのことから、私たちが健康を保つうえで、フコイダンが有効であることがわかります。

ガン細胞を成長させない

血管新生を抑えてガンの増殖を防ぐ

ガン細胞は、血管新生によって増殖していきます。細胞の血管新生機能というのは、そもそも、女性が妊娠した時の初期の段階で見られらり、ケガをして傷が治る時に起こる生理現象です。人間の身体ではそれ以外に普段血管新生が起こることは無く、むやみに血管ができないよう、制御機能が働いています。しかし、ガンの場合には異常な血管新生で、どうしてか血管新生のDNAが復活してしまい、ガン細胞は自身の成長に血管新生機能を利用します。そうして腫瘍の内部に栄養を取り込んだガン細胞は、無限に増殖し続けるのです。

ただ、ガンは周囲から栄養を取り入れることができなければそれ以上巨大化することはないので、血管新生を抑制することができればガンが成長するのを防げる、ということになります。血管がないと酸素や栄養が不足するので、ガンは、血管新生が行われる大きさといわれている2ミリ~3ミリ以上に大きくなることはないのです。このことから、ガン細胞の栄養補給路となっている血管新生を阻止することが、ガンの治療に役立つと考えられています。

ガンの成長を妨げるフコイダン

フコイダンには、これまでみてきたようにガン細胞に対して様々な作用があります。まずひとつ目は、ガン細胞を自滅させるアポトーシス効果。ふたつ目は、体内の免疫システムを刺激して活性化させ、免疫力を増強する効果。そして、みっつ目は、ガン細胞が新たに血管を作るのを妨げ、増殖・転移を防ぐ血管新生の抑制効果です。フコイダンは、このみっつ目の、ガン細胞の血管新生を抑制する作用があることが、研究によって解明されつつあるのです。

ガン細胞には血管新生を行った時から増殖のペースが一気に上昇する特徴がみられますが、ガン細胞にフコイダンを投与して経過を見てみると、そのペースに急な変化はありません。このことから、フコイダンは、ガン細胞の血管新生を阻害し、ガンの増殖・転移といった成長を抑制していることがわかります。

ガン細胞の恐るべき特徴

浸潤や転移するガン細胞

ガンには原発部位(最初にできた場所)からその周囲に向かって連続的に広がっていく特徴があって、このことを浸潤(しんじゅん)といいます。

普通、正常な細胞が分裂する時には、それぞれの細胞を構成している組織や臓器の範囲を越えないよう体内でコントロールされているのですが、ガン細胞の場合はそれに構わず、どんどん分裂や増殖をしていきます。

さらに、ガンの一番恐いのは、転移を繰り返していくところです。周囲の臓器や組織を破壊しながら進行していくガン細胞は、次に血管やリンパ管を攻撃します。全身に行き渡っているパイプの役割の血管やリンパ管にガン細胞が入り込むと、当然、ほかの臓器や組織にも移動してしまうことになります。

ガンはこのように血液の流れによって転移を起こすので、肺ガンから脳へ転移したりと、原発部位から距離の離れた場所にもできます。そして、転移した先でもガン細胞はつぎつぎに増殖していきます。

新たに作った血管から栄養を奪う

ガン細胞は周囲の正常な細胞から栄養を奪いながら成長していくのですが、ガン細胞がたくさんの栄養を欲するのは、細胞分裂するのにとても多くのエネルギーと栄養が必要になるからです。ですから、ガン細胞に栄養を奪われた患者さんは、顔色が良くなかったり、やせ細っています。

個人差はありますが、ガン細胞が直径1ミリ程の大きさに増殖するのには、およそ2~3年かかるとされています。そして、分裂を繰り返しながら増殖したガン細胞は、2ミリを越えるくらいになると、周辺にある毛細血管を引き込むのです。毛細血管を利用して周囲の正常な細胞の栄養を奪って成長し、増殖していくこの状態を『血管新生』といいます。

ガン細胞に引き込まれた血管は、ガン細胞が増殖するのに伴いその周囲にまで広がります。こうしてガン細胞は栄養の補給路を確立し、周囲の正常な細胞まで侵していくのです。

このように、ガン細胞は周囲から栄養を奪い自身に取り入れていく、とても恐ろしい存在です。

フコイダンが免疫システムを活発にする

免疫力を下げる原因とは

免疫力が私たちの身体にとってとても重要なものであることは、みなさんおわかりだと思います。しかし、現代社会には免疫力を下げてしまう原因がいろいろあって、その中には、自分の努力だけで改善できるものも、できないものもあります。わかっていてもできないジレンマも多いでしょう。

  • 生活リズムの乱れ
  • 食生活の乱れ
  • 運動不足
  • ストレス
  • 慢性疲労
  • 加齢
  • 大量の活性酸素
  • 排気ガス

これらのような要因が積み重なることで免疫力は落ち、私たちの身体は風邪をひきやすくなったり、傷やケガが治るのが遅くなったりします。そして、それだけでなく、生活習慣病やガンといった生命をおびやかすような病気にかかってしまうこともあります。ですから、免疫システムを常に活発にしておいて、日頃からストレスや疲労をため込まない、たまってしまったら解消する生活をすることが大切なのです。

免疫機能を活性化するのはフコイダン

そこで、免疫力アップの強い味方になるのはフコイダンです。フコイダンを摂取することで、ガンを消滅させる免疫力が増強されることが明らかになっています。

マクロファージは、糖同士の結びつきが強く大きな多糖体であるフコイダンが体内に入ると、有害な敵であると勘違いします。そして、それぞれの免疫細胞に敵の侵入を知らせる警告をします。体内に入ってきたフコイダンが敵と間違われたことによって、全身のリンパ球が活発になるのです。このように、フコイダンには、ガン細胞を自滅させるアポトーシス作用があるだけでなく、免疫力を上げる働きがあります。

ガンにかかった人は、免疫力の低下でガンになってしまったというのに、抗ガン剤などを使うことでさらに免疫力が下がってしまうことになります。フコイダンの摂取では、ガンをやっつけながら、免疫力も高めてくれます。

免疫システムがガン細胞を攻撃する

リンパ球の重要な働き

人間が免疫力を保つのにとても大切な白血球ですが、白血球の無顆粒球のうちのリンパ球は、さらに、B細胞、T細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞の3種類に分けられます。それぞれの役割は次のようになっています。

B細胞

人間の身体にとって有害な抗原(種類の異なるタンパク質や多糖類、微生物や毒素など)を見つけると、それらのみに対し反応する「抗体」というタンパク質を作ります。この抗体が抗原に結合することで、抗原は、正常な細胞の中に入れなくなります。ほかに、B細胞にはメモリー機能のようなものがあって、一度見た敵の姿を記憶し、次には侵入できないように備えています。

T細胞

身体の中に侵入してきた異物や異形の細胞を正確に認識し、ねらいを定めて殺す細胞です。T細胞には、キラーT細胞、ヘルパーT細胞があり、それぞれに役目を果たします。

  • キラーT細胞・・・ガン細胞やウイルスに感染した細胞を破壊。
  • ヘルパーT細胞・・・マクロファージから信号をキャッチして「インターロイキン」を放ち、免疫システムの細胞を活性化。

NK(ナチュラルキラー)細胞

抗原に感作した状態でなくても敵を殺すことができる細胞で、単独で異物を攻撃します。ガン細胞などを発見するとT細胞の中で一番はやく活動を始めます。

優れた免疫システム

ガン細胞は、もともとは体内から生まれた異形の細胞です。ガン細胞と正常細胞を区別することが難しいことが、ガン治療が困難な一番の理由となっています。

抗ガン剤がガン細胞だけでなく正常な細胞にまでも攻撃をしてしまうのは、正常な細胞との識別ができないためです。ガン細胞には、正常な細胞には無い抗原(こうげん)という特別なタンパク質があり、それを識別することができればガン細胞だけに対しての攻撃が可能になるのですが、現在の標準治療ではそこまでに達していません。

対して、私たちの体内にある免疫システムの場合は、外部からの異物ではないガン細胞を敵として認識することができるのです。

人間の体内にはガン細胞のもとになる異形の細胞が絶えず生まれていて、その数は一日に数千個にも及びますが、免疫システムの働きによって、増殖が抑えられています。免疫システムは、おもに次のようにガン細胞に攻撃をしかけ効果的に撃退します。

  • マクロファージがガン細胞を食べて分解。
  • ナチュラルキラー細胞がガン細胞を攻撃。
  • キラーT細胞がパーフォリンでガン細胞に穴を開け殺す。

ガンを発病した人でも免疫システム自体は機能していて、血液中を漂っているガン細胞のほとんどが、免疫細胞によって追い払われることが、ある実験により、わかっています。これは、免疫力を上げることで、ガンの発病を抑制したり、できてしまったガンの進行を遅らせることができるということです。

免疫システムについて

異物を攻撃する免疫のしくみ

私たちの身体に『免疫』というしくみが備わっていることは、知っている人も多いでしょう。これは、私たちの体内に、もしウイルスや病原菌などの異物が入ってきたとしても病気にかからないようにするシステムで、異物を攻撃する防御機能のことです。例えば、風邪のウイルスが体内に侵入しても、身体が元気な時ならば、免疫力によってウイルスを排除することができるので、風邪をひきません。ところが、身体が弱っている時には、ウイルスと闘う機能が低下し免疫力が低下しているので、風邪をひきやすいのです。

私たちの身体に備わっている免疫をおもに担っているのは、血液中にある成分の白血球です。血液には血液細胞(血球)が含まれていて、これらは骨の内部の骨髄でつくられています。そして、血球には赤血球、白血球、血小板があって、それぞれに大切な役割があります。白血球は先に述べたように、人間が免疫力を保つうえでとても大切なもので、顆粒球と、無顆粒球の単球とリンパ球の3種類に分けられます。顆粒球というのは細胞に顆粒が含まれた白血球で、その中でまた幾つかに分けられますが、活性酸素やヒスタミンを放出してそれぞれが異物を攻撃します。

マクロファージの働き

細胞に顆粒を含まない無顆粒球の単球は、成長すると「マクロファージ」という細胞になって体内に入り込んだ異物を食べたり、ウイルスに感染した悪い細胞を飲み込んで分解します。また、マクロファージは異物を食べるだけでなく、死んだ細胞の残骸も食べる性質があり「食細胞」ともいわれます。さらに、侵入してきた異物の情報を仲間の細胞に知らせる働きをします。ですから、もしマクロファージがいなければ、ほかの免疫細胞に異物の侵入が知らされずに、免疫機能がうまく働かなくなるのです。

そして、もうひとつのリンパ球は、免疫細胞の中でも特に重要な役割を果たしています。このリンパ球にはB細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)、ナチュラルキラー細胞があり、これらはガンをやっつけるのに、とても重要なものです。

これらの白血球のうちのひとつでも不足すると免疫力は落ちてしまい、白血球のバランスを保てると免疫力が高まります。白血球のバランスは、自律神経と関係があると考えられています。

フコイダンがガン細胞を自殺へ導く

現在おこなわれているガンの標準治療では、効果をあらわす可能性は低いにもかかわらず、患者の免疫力・体力が奪われてしまうという現実があります。そこで、研究者や医療機関ではガン細胞に対しアポトーシス(細胞の自然死)を促すものとしてフコイダンが注目されています。

ガン細胞だけを攻撃することができる優れたフコイダン

日本癌学会で、フコイダンがガン細胞に働きかけアポトーシス現象を起こしたことが発表された以降、ガン細胞とフコイダンについてのさまざまな研究が進められています。その中で、フコイダンは正常な細胞には悪影響を与えずにガン細胞にだけアポトーシスへと誘導することがわかっています。

体内に入ったフコイダンは、まず、ガン細胞の表面に直接接触して、自滅を促すよう信号を出します。そうすると、ガン細胞のDNAは破壊されて死滅するのです。そして、もし、このガン細胞の破壊に失敗した場合は、フコイダンが別の攻撃をします。フコイダンは自らガン細胞の表面に穴を開け、細胞の中に毒素を発生させて、DNAを破壊します。このように、二段階で確実にガン細胞を自滅させるメカニズムになっていることが明らかになっています。

フコイダンがガン細胞に働きかけアポトーシスへと上手く誘導することで、ガン細胞が増殖するのを抑えます。さらに、ほかの臓器への浸潤(しんじゅん)や転移をくい止めてくれます。浸潤(しんじゅん)というのは、ガンのかたまりから剥がれたガン細胞が、周りの組織にまで染み込むように、徐々にかたまりの外側に広がっていくことです。まず浸潤が起こり、その先に血管やリンパ管があればガン細胞が血管やリンパ管に入って、転移が起こる可能性が高くなります。

フコイダンは、ガン細胞のみをピンポイントで選んで自滅を促す、とても優れた物質ですが、今後、さらにフコイダンとガン細胞についての研究が進んでフコイダンの有効性が判明すれば、日本のガン治療は大きく変わるでしょう。

ガンと低分子モズクエキスフコイタン | 健康メモ
https://health-memo.com/2015/11/10/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%81%A8%E4%BD%8E%E5%88%86%E5%AD%90%E3%83%A2%E3%82%BA%E3%82%AF%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3/