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従来のガンの治療法

患者への負担が大きいガン治療

現代社会では日本人の二人に一人がガンにかかり、いまやガンで亡くなるのは当たり前の時代です。そこで、いかにガンの予防をするかが大事なのですが、いざガンになってしまった時に、できるだけ良い治療を受けてガンが進行するのを抑制することが大切だといえます。

ガンになると体内ではガン細胞が次々に増殖していき、私たちの身体をむしばんでいって、最期に死に至ります。ガン細胞が成長するのをできるだけ早く止め、体内で死滅させるか、手術してそれを取り除くかがガンを治療するうえでの重要なポイントです。

一般に病院で行われる従来のガンの治療法(標準治療)には、放射線療法と化学療法、外科手術の3つがあります。ひとくちにガンといっても発生した部位や大きさ、進行状況によってもそれぞれ性質が違いますので、様子を見ながら治療法を選択していかなければなりません。

こういったガンの治療法については昔と比べるとかなり進歩はしていて、患者の生存率は上昇しています。しかし、道のりは厳しく、患者が抱える心身共の大きな負担は変わりありません。放射線療法や抗ガン剤などを用いる化学療法では、よく知られているように副作用が起こります。患者は吐き気をはじめ、食欲不振、倦怠感、脱毛、下痢など全身がさまざまな苦しみに襲われます。それなのに、ガンは小さくならず、長い間副作用で苦しむだけで効果が何も得られないという状況も現実にたくさんあるのです。

従来の治療法は問題多々

現在広く行われている標準治療ですが、いくつか問題点もあります。
外科手術は患部を切除して治療する方法で、可能な患者には最良の選択です。ただし、切除できたとしても体内にガン細胞が残っている場合には数年で再発する可能性があります。そして、ガンが発見された段階で既に手術不可能な場合があり、早期でも転移があれば手術対象外のこともあります。手術ができても予後が悪くなることもあるので、100パーセント安心できるわけではありません。

放射線療法は、患部に放射線をあてガン細胞のDNAを変化させ殺す方法です。これは、手術との併用またはもう手術できない状態に行われます。患部への照射でガン細胞を殺すことができるのですが、周囲の正常な細胞にも影響を与え、患部がただれたり、血管がもろくなるなどの副作用が起こります。

抗ガン剤などの化学療法は、ガンができた部位と全身に散らばったその他の部位にも効かせます。抗ガン剤を服用したり、注射や点滴をしてガン細胞を攻撃します。しかし、放射線療法と同じく、正常な細胞まで攻撃してしまい、脱毛や吐き気といった副作用があらわれます。そして、悲しいことに実際に抗ガン剤が効く割合は、1~2割ほどだといいます。どんなに辛い思いをしても、実際に投与してみないと効果がわからないのです。