ガン予防の基礎知識」カテゴリーアーカイブ

ガンを予防するために知っておきたいこと 食材の情報。 ガン患者の多い時代にガンを寄せつけない体をつくるための食事、運動、生活習慣。

熱にも壊れないビタミンCが豊富に含まれる「じゃがいも」

じゃがいもには抗酸化力の高いビタミンCと、食物繊維がたっぷり含まれています。とくに、いも類のビタミンCは加熱しても壊れにくく、効率よく食べることができるという特徴があり、細胞同士をくっつける働きをもつコラーゲンの合成を助け、血管や皮膚、骨を強くしてくれます。

抗ウイルス作用のほか、細胞にコラーゲンの綱をはりめぐらせて、がん化を防ぎます。ケルセチンによるがん抑制効果、アルカロイドによるがんの増殖抑制効果も得られます。
また、食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、発がん物質の生成に問わる悪玉菌ができるのを抑えます。さらに、余分なナトリウムを排出して血管を守って、血圧の上昇を抑えるカリウムも豊富です。芽の部分には毒性があるので、調理の際は、しっかりとえぐり取るようにしましょう。

イオウ化合物が血栓も防ぐ「たまねぎ」

たまねぎやねぎ、にんにくを切った時のツンとくる独特の香りが「イオウ化合物」です。従来から、このイオウ化合物は血管に血栓(血の塊) ができるのを防いだり、殺菌作用、鎮静作用をもつとされてきました。

これに加えて、発がん物質を抑制したり、発がん物質を無毒化する酵素に働きかけて発がんを抑制する作用が解明され、現在では、高いがん予防効果が期待されています。

たまねぎを切ったり刻んだりすることで酵素が働いて、アブラナ科野菜に多く含まれる、がん抑制効果の高いイソチオシアネートも作られるので、イオウ化合物との相乗効果が得られると考えられます。このほか、ポリフェノールの一種であるケルセチンが豊富という特徴があり、発がんを促す活性酸素の書から細胞を守る働きももっています。

優れた鎮静作用で心身ともにリラックス「セロリ」

セロリは、古代ギリシャ時代からすでに利用されていたセリ科の野菜です。独特の芳香をもつために敬遠されることもありますが、セロリの健康効果はその香り成分にあります。

香り成分のテルペン類のなかでも「モノテルペン」を豊富に含み、動物実験で発がんを抑制する効果が認められています。また、アピイン、セダリノッド、セネリンにはすぐれた神経沈静効果があり、頭痛やいらいらを抑え、ストレスで疲れた心を癒してくれます。
とくに葉にはアピインが豊富で、疲労回復を助ける効果もあります。セロリの葉にはβカロテンも多いので、捨てずに刻んで食べるとよいでしょう。セロリにはカリウムも多く、余分な食塩を排出して血管や胃壁を守る効果もあります。消臭効果があるので、にんにくを食べたあとにもおすすめです。