ガン予防の基礎知識」カテゴリーアーカイブ

ガンを予防するために知っておきたいこと 食材の情報。 ガン患者の多い時代にガンを寄せつけない体をつくるための食事、運動、生活習慣。

その9、かびの生えたものに注意

食前に十分にチェックする

日本では希ですが、外国産のピーナッツなどのナッツ類、とうもろこしに生えるかびの毒素アフラトキシンは強力な発がん物質です。
世界がん研究基金による「がん予防のための提言」では「かびた可能性のある食べ物を食べない」となっています。東洋人に肝臓がんが多い理由として、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスのほかに、このアフラトキシンが関わっているのではないかと疑う学者もいるほどです。
外国のある地域で売られているピーナッツのほぼ50% に微量ながら発がん性のあるかびが認められたという報告もあります。古くなったものや表面が自つぼくなっているものを見つけたら、口にしないでおきましょう。
日本では、輸入の際に厳重にチェックされているので危険はありませんし、国産のピーナッツは安全です。なお、ある種のチーズ(カマンベールチーズやゴルゴンゾーラチーズなど) のように、わざとかびを生やした食品は心配ありません。

その8、焦げたものは避ける

突然変異を引き起こす

肉や魚を焼いて焦がすと香ばしくおいしさが増す反面、焼き焦げた部分に変異原性物質(遺伝子を傷つける物質) が複数含まれることが確認されています。
焼き焦げに含まれる発がん物質は、調理温度が高く、調理時問が長いほど量が増え、とくに肉や魚を直火やフライパンで焼いて焦がした場合に多くできます。
また、でんぷんや糖(もちやせんべい) などの「おこげ」も変異を引き起こす原因となる物質が含まれています。世界がん研究基金の「がん予防のための提言」では「焦げたものを食べない。肉汁を焦がさない。直火で焼いた魚や肉、塩漬けや薫製の肉を控える」となっています。
しかし、焦げた魚や肉の1食分で口に入る発がん物質の量はわずかですし、焦げた部分だけを食べるわけではありませんから、それだけでがんが進行するわけではありません。よって、あまり神経質になる必要はありませんが、焦げた部分をたくさん食べないようにしましょう。

その7、塩辛いもの、熱いものは控える

胃や食道をいたわる

日本人の代表的ながんに胃がんがあります。この胃がんに密接な関係があるとされているのが塩分の摂取です。日本人の疫学調査で、食塩摂取量が多い男性ほど胃がんのリスクが高いという研究結果も出ています。
食品中の塩分濃度が高いと胃壁を保護している粘膜が溶かされ、胃酸の働きが弱まり、がん化の下地ができてしまうのです。
1日に摂取する食塩の望ましい量は10g以下とされています。(世界がん研究基金による「がん予防のための提言」では「1日6g以下」)。
高血圧など生活習慣病予防においても、減塩は広く啓蒙されています。

血圧を上げない食事をする

また、熱い茶がゆを食べる地方に食道がんが多いという報告があります。食塩と同じく、熱いものはがんを発生させやすくしてしまいます。あつあつの料理はおいしいものですが、あまりに熱いものは少し冷ましてから食べましょう。