ガン予防の基礎知識」カテゴリーアーカイブ

ガンを予防するために知っておきたいこと 食材の情報。 ガン患者の多い時代にガンを寄せつけない体をつくるための食事、運動、生活習慣。

その12、体を清潔に

いつもキレイに

約200年前に、イギリスで、煙突掃除を職業としている人々の問に陰嚢の皮膚がんんが発生し、職業がんの発見となりました。
その後、煙突のすすの中に皮膚がんの原因となるものが見つかり、仕事をした後は体を洗うようになり、この皮膚がんはみられなくなりました。
これは、体を清潔にすることでがんの発生が予防できたよい例です。
このほか、海外で体を洗う習慣がない人々に皮膚がんや子宮頚がんが多発しました。発がん物質に接触しても、入浴やシャワーを浴びることによって体を清潔に保つことで体についた発がん物質を除くことができます。
皮膚の汚れが溜まりやすい部分はいつも清潔に保つようにしましょう。

その11、適度な運動

さわやかな汗をかく習慣

健康のための3 つの柱が「栄養」「運動」「休養」です。健康のためには適度な運動が欠かせません。楽しく体を動かすとストレス解消にもなり、体力とともに免疫力が高まります。
また身体機能全体の老化を予防し、適正体重の維持に役立ったり、生活習慣病予防にもつながります。世界がん研究基金による「がん予防のための提言」では、身体活動の維持として「仕事を通じた運動量が多くない場合には、1日1時問の遠歩き、またはそれに相当する運動をする。
週に1時問以上強度の運動をする」となっています。最近では、運動不足になりがちな事務職は肉体労働者に比べて大腸がんや乳がんが多いという報告もあります。
このほか、発がん物質を与えた動物にストレスを加えると、発がん物質だけを与えた場合よりもがんの発生率が高くなったという実験結果が出ています。また、疲労にょって生じた化学物質が、ねずみの腫瘍の発育を促進したという報告もあり、これらから、疲労とストレスはがんを招くことがわかります。

健康のためにも積極的に機会を作って運動やスポーツを行い、それを「楽しむ」ことが大切です。楽しむことで運動がもつ、ストレス解消効果が倍増します。また、適かなめ度に体を疲れさせることで休養の要である睡眠の質もよくなり、熟睡を促します。熟睡は心身のリフレッシュに最適です。

その10、日光に当たりすぎない

直射日光には注意する

過去には、骨を強くするビタミンDを体内で合成するために、日光浴がすすめられていました。しかし、日差しに恵まれた日本では、通勤や日々の買い物で外に出る程度で十分なビタミンDが作れます。
逆に、近年、紫外線が皮膚に有害であることがわかり、肌の焼き過ぎは避けたほうがよいといわれています。紫外線は長時間浴びると細胞の遺伝子が傷つけられ、突然変異を起こすことがあります。
このほか、細胞のがん化をもたらす活性酸素の生成を促してしまいます。人種的に見ると、紫外線に過敏に反応するのはメラニン色素の少ない白人です。黒人はずっと紫外線に強く、日本人も黒人並みに耐性があります。そのため、わが国では比較的、皮膚がんや悪性黒色腫は少ないのですが、肌の焼き過ぎは、なるべく避けましょう。
日差しに当たるのが30分を超えるような場合は、日傘やUVカット機能のあるサングラス、服装やUVケア用品を利用して肌をガードする工夫をしましょう。