日本人の死因でもっとも多いのが「がん」です。国民の3人に1人はがんで亡くなる時代になてきました。しかし、大規模な臨床試験や地道な研究を積み重ねていくにっれて、がんの原因や治療、予防方法が徐々に明らかになってきました。
普段ちの日常生活は発がんを促すリスク(危険性) に絶えずさらされています。しかし、体にもともと備わっている治癒力である免疫機能をはじめ、発がんから体を守るさまざまなしくみが備わっていて、日々体内にできる「がん」を退治しているのです。
現代生活を送るうえで、まったくがんにかからないようにするのは無理でも、がんにかかる危険性を下げることができることがわかってきました。がんは発病するまでに長い年月がかかるので、その問に予防をするチャンスもあります。がんは、日頃の心がけや生活習慣を見直すことで予防が可能な病気なのです。
がんは、ある程度かかりにくくすることができる病気です。日常の生活のなかで、「できるだけがんのリスクを高めることはやめて、リスクを下げることを実行しよう」として生まれたのが、国立がんセンターによる「がんを防ぐための12か条」です。
がんの二大原因は「食生活(30%)」と「たばこ(30 %)」で、この「12か条」を積極的に実行すれば、がんの約60% は防げるのではないかと考えられています。
ほかにも、世界がん研究基金では『がん予防のための提言(14か条)』+「禁煙」をがん予防として提言しています。現段階でのもっとも標準的な指針ですが、「14か条は全世界を対象にしているので、日本人にはなじみがない部分がありますが、大部分が「12か条」と一致しています。
『がんを防ぐための12カ条』は、科学的根拠に基づきつつ、しかもだれにでも簡単に実行できるものばかりです。日本人の生活内容にあった「12か条」をもとに、自分自身のリスクを知ることが非常に大切です。
12か条は以下のとおりです。
『がんを防ぐための12カ条』
- その12、体を清潔に
- その11、適度な運動
- その10、日光に当たりすぎない
- その9、かびの生えたものに注意
- その8、焦げたものは避ける
- その7、塩辛いもの、熱いものは控える
- その6、食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
- その5、たばこは厳禁
- その4、お酒は控えめに
- その3、食べ過ぎを避け、脂肪は控えめにする
- その2、毎日変化の食生活
- その1、バランスのとれた栄養
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