紫色のもと「ナスニン」が活性酸素を撃退「なす」

なすの特徴である皮の紫色は、強い抗酸化作用をもつ色素「ナスニン」という成分です。ナスニンは、がん化を促す活性酸素から細胞を守る働きがあるので、なすは皮ごと食べるのがコツ。

また、ナスニンの高い抗酸化力は、がん遺伝子を抑え込む作用をもつ物質のじゃまをする活性酸素を除去してくれます。さらに、体内に入ってきた発がん物質が活発になるのを抑えたり、腫瘍を抑制することも動物実験でわかっています。

ナス科の野菜には、アルカロイドを非常に多く含んでいるという特徴があります。植物中のアルカロイドは2500種類以上も見つかっていますが、がん細胞の増殖を抑えたり、腫瘍の成長を抑える働きをもっているため、医薬品にも幅広く使われています。